クライスラーCHRYSLER

クライスラー

クライスラーの展開する車種には独特なイメージがある。
車全体を包み込む独特のフォルムは滑らかな曲線を描き、重厚感のある印象がありながら軽快な乗り心地を得られそうな前面からタイヤまでの直線的なラインがある。そんなクライスラーがハイブリッド車を展開していくというのは今後何かの変化を起こしてくれるのではないか、ということを想像させる。
しかしながら、そもそもクライスラーはハイブリッド車のジャンルでは明らかに影が薄い。環境に対応する車種を展開していくイメージというよりは、車そのものを楽しむために存在しているメーカーという印象があるのである。そもそもハイブリッド車のジャンルで影が薄いというよりも、日本での知名度も少なく、車好きな人間たちを集めて好きなメーカーを100人に話させて、「クライスラー」が好きだと答える人は非常に少数でとどまるのではないだろうか。
そんな中、2009年にクライスラーはBMW社と共同で開発したハイブリッドシステムを搭載した「アスペン」シリーズを発表した。環境に良いハイブリッドというキーワードは日本人や日本市場に対して売り出す格好のチャンスだと言える。だが、米国産というだけで「環境に悪い」「排ガスがひどい」といったイメージや印象が強いのは確かであり、簡単にいかないのは間違いなかった。アスペンの出来栄えは素晴らしかった。その証拠に3年間という短い製造期間にもかかわらず、ハイブリッドSUVの復活を求める声が起こっていたのである。なぜ3年間で終了してしまったのか。これはクライスラーというブランドが悪かったのでもなく、アスペンシリーズの設計が悪かったのでもなく、単純にアメリカの金融危機から発生した「世界同時不況」の影響だったのである。クライスラーの経営状況が悪化し、生産ラインの整理が行われ、その結果アスペンは早期の生産終了を求められてしまっただけであり、アスペン自体には何ら問題はなかった。
自動車だけのことではないかもしれないが、新たな市場、この場合日本国内へのクライスラーのハイブリッド車の普及という課題には、自動車だけではない様々なトラップをクリアしなければならないということがわかった出来事であった。

クライスラーのハイブリッドカー ラインナップ

アスペン        
アスペン        

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